つつがなく

忘れないように

2日目

朝一発目の講義、いかにも広報プロデューサーといった話し振りの講師の自己紹介から始まった。大企業の創設メンバーで、ヨーロッパで10年働き、帰国して2つの会社の経営と講師をする上に子育てもしているという。まるで「私の人生が正解だ」というような清々しい経歴紹介に吐きそうになっていた。間違いなく優秀で成功していて幸せを手にしているようだった。くだらないコンプレックスをみっともなく拗らせているからこんな恥ずかしい発想をするんだってのは分かってる。分かった気になってるだけだけど。

今日はペア/グループワークが多く、自分の対人能力や思考力の弱さを改めて突きつけられ、気が滅入った。こんなところで躓いて、いつまでも動けずにいるのが心底惨めだ。誰もお前なんかには興味ない、お前の話なんて聞きたくない。せめてヘラヘラして、出来る限り不快な思いにさせないようにしないと。ネガティブなことは自分一人で処理するんだ。

夜はまだ少し冷えるからバスで帰ることにした。